12月都々逸



1 チビリチビリと 酒を楽しむ つまみにシャケの 焼き魚 灯歩
2 ワイン片手に 見惚れる瞬間 貴方の顔も ワイン色 灯歩
3 壊れてしまった 時計の針に 触れられないまま 部屋の隅 瑞代
4 都電に乗りし 落ち葉と風と 本の景色と 散策す 亜留々
5 全力投球 するなら今だ ちょっと息抜き リラックス 甘露
6 振袖着せて 二十歳の祝 輝く若さ 匂い立つ 甘露
7 年々痩せてく 財布にキツい 右肩上りの お年玉 寝巻猫
8 暮れも年始も 開いてる便利 らしさが消えゆく お正月 寝巻猫
9 かくあるべきと 縛る力を 夢を活かすに 使いたい 幸屋
10 抜け出したいと もがいてみても なくちゃ寂しい しがらみだ 幸屋
11 つかぬ算段 戸口の猫を 叱りながらで 家入る 穀楽
12 バンクーバーで パン晩食えば コメンテーター 米食ってた 穀楽
13 人気のいない 年末狙い ここぞとばかり 実験す 何木偶坊
14 ほっと一息 団欒の席 なぜかテレビは 格闘技 何木偶坊
15 蕎麦が延びると 年越し蕎麦を 食い過ぎ腹出し 嫁延びる 鈍八
16 サンタにおもちゃ 頼んだ息子 嫁も頼んだ 大人用 鈍八
17 出会いの妙に 触れて味わう 持ちつ持たれつ 気づくとき 大和
18 この一杯の 泡のはじける 音が会話に うんいける 大和
19 いろいろあっても 君と出会えた 幸せ思う 年の暮れ 独活子
20 琴琴風に かじかむ枯れ葉 鈴の実飾る 餅彑貼 玉子
21 駐輪場の 皆勤野良も どこで越すやら 大晦日 玉子
22 飲んで歌って 大人忘れて 心の友と 荷をおろす 安安子
23 自慢のできる ような酒飲み ずっと夢見て 今日の酒 粕一坊
24 ノーといえずに おとといきのう 頃合い無視の 二合半 粕一坊



11月都々逸


バイト 飲み会 サークル デート 家にいる暇 そりゃなかろ (娘編) 甘露
ひとり立ちして 出て行く息子 よくぞここまで 頼もしく 甘露
無数のきらめき まとった木々が 競う聖夜の 星飾り 寝巻猫
昔の生徒が 押し掛け騒ぐ 今宵不夜城 師の館 寝巻猫
踊るタンゴは あなたの腕に 咲いてロマンの 絡む足 翆粋
財布はたいて 空クジ買って カラカラ笑って 歳が行く  翆粋
師走にくるは しわ寄せ仕事 しめりき伸ばし あとがない 何木偶坊
今年一年 都都逸仲間 堅実増加 傾向也 何木偶坊
嫁御カーナビ 欲しいとねだる 俺が欲しいは かかーあナビ 鈍八
蒸けたよママと 嫁御を呼んだ 息子殴られ 芋なのに 鈍八
言葉を信じ 言葉に傷つき 弱さ向き合い はい上がる 亜留々
信じるこころ 楽観的に 削る言葉に 入門す 亜留々
ウチのカミさん よく気がついて 今日も亭主の 無事祈る 穀楽
消すべきものは 消さねばならんと 構える心が 作る靄 穀楽
カートン買する 大人の脇で じっくり選ぶ 小さな手 玉子
一年振りの いつもの仲間 沈黙するの 土台無理 安安子
ぬるめ燗にも 酔いは上々 うまい空気を にやり食う 粕一坊
逆さ頭に 場の温かみ 照れて飲みほし 知らんぷり 粕一坊




10月都々逸



都都逸出来ず 向かうパソコン なぜかゲームは 絶好調 独活子
吸った空気で 布団にもぐる 朝の冷たさ 秋深し   独活子
急がず逃げず 流るる時よ 高く見上げて 一歩ずつ お春
宇宙の果てで 星が生まれて 私の中で 輝ける 甘露
ご飯は出来た もう食べるだけ 食べる家族が そろわない 甘露
かわいい子猫 たわむれ遊ぶ 長閑なひととき ほっとする 亜留々
気持ち晴れやか 一人じゃないよ 自分探しに いざ出発 亜留々
秋の実りを 吹き寄せ飯で 母に供えし もう三年 翠粋
テレビ出ていた 候補の顔が 夢の中まで おしかける 翠粋
嫌悪・嫌悪と 言ってはみても 代わりの自分が いるじゃなし 幸屋
頂いたもの 育てる工夫 続けていつか クセにする 幸屋
ギター演奏 上手に出来たね 中学最後の 文化祭 織姫
この文化祭 心地良いもの ギターの音色 思い出す 竜丸
僕らの歌は 心の歌だ 心安らぐ あの歌を 竜丸
威嚇にケンカ 追い駆けあって やがてじゃれ合う 仲良しさん うらら
ひっそり静かに クセ変わり行く コロコロ心 おちつくの 灯歩
玉入れ励む 嫁御の服が 金色なのが 玉にキズ 鈍八
王様ゲーム 目星の付けた 男を嫁御 競り落とす 鈍八
まにゅふぇす党 それ何党と 問う父さんが 投票へ 何木偶坊
与党野党に 自民内部も みんな仲良く 泥仕合 何木偶坊
光る栗の実 夢中で拾う 子らの背中に 陽がぬくい  寝巻猫
見事な紅葉 惜しんでめくる 暦はやくも 雪化粧 寝巻猫
テテドモアンヌ 花と削って 赤のワインで 句を捻る 穀楽
旅の彼方は 楽天地だか ごらんあの空 澄み渡る 穀楽
生垣つたい とっぷり赤く 堤燈ともす からすうり  玉子
鼻寄せ仲良し いきなりフーと ごきげんななめ こりゃいけん 大和
今日はとっても かわいく好きよ 声かけた鉢 お嫁入り 大和
あっけらかんと ことばずけずけ 柄は可憐な レディ風 粕一坊
余勢じかけの 単細胞の ねじを動かす 空元気 粕一坊







9月都々逸作品



千々に乱れる 我が子の姿 見守るだけの 母の愛 亜留々
人に生まれし 空蝉姿 このひとときが 喜びに 亜留々
頭絞って 考える日々 気概と社会の その仕組み 灯歩
ホクホク栗さん 茹でてそのまま お口にいれて 秋の味 灯歩
菊にリンドウ おはぎを持って 笑う写真の 祖父に会う 寝巻猫
おでんふうふう 熱燗ちびり 秋が一足 飛びで来た 寝巻猫
狂った季節 夏はトンボで 秋に最後の 蝉が鳴く 何木偶坊
不作不況の このご時世に 不用不毛の 政争屋 何木偶坊
小春日和の 陽の差す枝に 飛び乗りしばし 骨休み 穀楽
習い覚えた 野良が生き方 窓辺で覗く 向こう側 穀楽
行き交う電車 右に左に ゆれて見送る ススキの穂 玉子
旅先からの よろしくメール 「おみやげ送る 着払い」 玉子
桃栗さんざん 柿食うねん 実りの行くのは 嫁の尻 鈍八
胸が高鳴る 優勝セール トラトラトラで 嫁突撃 鈍八
6時の花火 今日もどこかで 海苔巻きから揚げ いい天気 大和
いたずら小僧 追ってはすり抜け とんでもないやつ またこいよ 大和
苦い思い出 書き換えながら 彩り添える 四十路前 うらら
枯れて花待つ 桜の幹に 心打たれた 秋の入り うらら
みりみりみりと 嫌がる音が 秋をしみじみ 脱ぐドレス 粕一坊
崖っぷち議員 さくら集めて 団結集会 のどからす 粕一坊





8月都々逸作品



鮭に学ぶ 小川に産まれ 大海知るも 定め知る 路傍石

何処へ行くのと 聞かれりゃお風呂 だけど行きたい にゅうよーく

翠粋
ふたり仲良く しっとり汗かきゃ すっきりさっぱり 酵素風呂 翠粋
赤くした面 風に醒まして 佇む池は 夏の宵

穀楽

母さん書いた 買う物買って 帰る野道に 香る花 穀楽
夏の終わりが 火花と散って 線香花火の 玉落ちる 寝巻猫
暦めくって 季節は移り 名残惜しそな 蝉の声 寝巻猫

冷夏の夏でも 名残惜しそに せつなく鳴きます せみの声 

灯歩
大雨洪水 花火は中止 夏の風物 水の泡 灯歩
輝くような 景色を汽車で はしごするたび にこやかに 何木偶坊
史上最多の 発表件数 学会盛況 中身雑 何木偶坊

浴衣美人の 嫁御は今じゃ 浴衣の似合う 親方さ

鈍八

冷夏の影響 寝言に出てさ レイカって誰よと 嫁出てく

鈍八
大輪描く 煙火の間に しみじみ響く 虫の声 玉子
風になってる 赤い風鈴 狙った前足 宙を舞う 大和
春夏秋冬 玉石混交 行きつ戻りつ 秋模様 大和
施餓鬼供養で 可愛い坊さん 衣まとって デビューする 織姫
ねむり眠った 小さな部屋を リフォームしてる 母強し 織姫
「あれ」「これ」「それ」が 「ああで、こうで」も 会話がはずむ 年の功 独活子
お化けが出たと いうその人が おばけに見える 夏の夜 独活子
異常気象に 天候不順 食い加減で 秋を知る うらら
何万何千 キンキンキララ 露店越し見る 模様波 粕一坊
候補候補の 請う支援終わり 見疲れ総裁 でるあくび 粕一坊






7月都々逸作品



  人の現世は ひとりで立たず 弱さ隠して 支えあう 亜留々
  いにしえの蓋 持ち上げ覗き 記憶の端の 過去の傷 亜留々
  詰まるところは 意欲と意志か 挫けず耐える 健気さか 幸屋
  今が耐え時 味わい時と 叱咤激励 刻み込む 幸屋
  何万層の 時のベールの 何層目かは 時の謎 沙里
  彩り香る 大樹を見上げ 心は雲に 飛び上がる 沙里
  恨みつらみは この世のものと 盆に帰って 出るお化け 翠粋
  御神やぐらに 祭りの太鼓 粋な着流し 伊達男 翠粋
  冷夏先読み バーゲン早々 命短し 夏の服 灯歩
  電力不足も 冷夏で助かる だけど消費は 冷えたまま 何木偶坊
  夏休みなの? 外で遊んで いる子が少ない 塾通い  何木偶坊
  笛と太鼓に 掛け声のせて 祭囃子が 夏を呼ぶ 寝巻猫
  甥とプールに 行く約束が ずれて延び延び 夏いずこ  寝巻猫
  野暮になるまい ちょっと離れて 若い二人の 横を越す 穀楽
  これぐらいでは 揺れる俺では ないぞとすぐに ほれ揺れる 穀楽
  短冊飾る 嫁御の姿 笹食うパンダに よく似てる 鈍八
  儚く消える 花火を見つめ 妻も昔はと 泣く夫  鈍八
  この日で最後 手に汗握る 最後の一球 トスをする 竜丸
  部活の先生 涙ながらに 最後の言葉 ありがとう 竜丸
  言葉で決まる あの道この道 災難幸運 わが人生 大和
  ふと裏庭に ぽっつり咲いた 塀に絡まる こぼれ種 大和
  忿忿ランチ 鳩に囲まれ 豆鉄砲を 食わされる 玉子
 

ほうら頭も 動いてきたよ 都々逸ひねって ボケ防止          

うらら
 

ボケてきたかな なかなか書けぬ 今月都々逸 パスしよか   

織姫
  SALEの文字に 我を忘れる 自分怖くて ひきこもり 独活子
  会わなくなった 友達に似た 見知らぬ人の 懐かしく 独活子
  どんぐりまなこに くろんぼ笑顔 夏の風物 本の中 粕一坊
  せっせ精だし 誠だし忘る 精だし誠だそ 誠の精 粕一坊





6月都々逸作品


  ほっと一息 涼しい朝 淡桃の花 眼に映る お春
  さっさと片付け すっきりしたい 余分な物が 目にうつる お春
  知り尽くしたる 四季折々の 気づく私に 問いかける 勢伊
  氷の扉 閉ざされしまま 最後に溶かす 肌の暖 勢伊
  磯の片貝 肝にも秘めた 安房の潮の 美を食す 寝巻猫
  意気だ活きだと 息巻くけれど 行き着き難いは 粋の域 寝巻猫
  勝って気ままに 旅する猫は 主を持たない 渡世人 翠粋
  旅に出たいと ねだってみたが 路銀無いよと 我が亭主 翠粋
  マイナス感情 出やすいわけは 何も梅雨の せいでない 何木偶坊
  電力不足 このままいくと 猛暑しのげず 水オフィス 何木偶坊
  小さな苗に 広がる夢を 幸せ買いに 覗く店  大和
  私がいなけりゃ 大きな荷物 坂道おして 母の汗 大和
  もう半年が また過ぎるのか 惜しんでめくる カレンダー 穀楽
  同じもの見て 同じこと聞き 同じことして 日々新た 穀楽
  帯に短し たすきに長し 締めてやりたい ろくでなし うらら
  君に逢いたい 傍に居たいと 思うこの胸 あ〜痛い うらら
  機織りながら レシピをメモし ラジオ聞き聞き 夕支度 織姫
  あと一年と 思っていたら あっという間に 3年に 竜丸
  枕は僕の 周りにあるよ 数えてみると 4つある 竜丸
  嫁御のメーク 湿気でふやけ 顔が溶けたと 息子泣く 鈍八
  夫夢見る 亭主関白 淡泊なのが 玉にキズ 鈍八
  だまってそばに 寄り添っている ふんわり円い 猫時間 独活子
  小花いっぱい まんまるお顔 今朝はひときわ 冴えている 玉子
  やさしい言葉 まごころこめて はじめて届く おくりもの 玉子
  じあまりひどく もじもじできぬ けつもまくれず ふみだせぬ 粕一坊
  こちこちあたま みずをささずに ふっといきかけ いきあがる 粕一坊




5月都々逸作品


  俳句川柳 都々逸短歌  詠みつ詠まれつ 夏が来る ともく
  あるもの使わず ないものねだる  欲の深さを 肌で知る 幸屋
  考えあぐねて 出せぬ一歩を  後押しするも 自分だよ 幸屋
  君を想いて 咲く花優し   山間散らす 豆桜 勢伊
  巻き戻すたび 繰り返される  一度限りの 君を知る 勢伊
  馬鹿から学べ 言われる私   お先に鈍の 仲間入り 灯歩
  ふと思い出す ばらの香りを  楽しむひと時 宝物 灯歩
  息子が俺の 背丈を越えた  嫁御いいのに 肥えていく 鈍八
  日々成長を 掲げた嫁御  育ち行くのは 体脂肪 鈍八
  それはこうかい それじゃ公開  それが更改 そりゃ後悔 穀楽
  出るぞ航海 臨む公海  さあ行こうかい 壮行会 穀楽
  やわらかな色 つつみ重ねて  ほんわり ほわん 見とれてる 玉子
  教えてほしいの お願いすれば  笑顔で返事 得意顔 大和
  ボーっとしてる 額しわよせ  痴呆の父に 見抜かれる 大和
  ずらり並んだ 国旗のように  下がる洗濯 梅雨の部屋 寝巻猫
  もう一生分 飲んじゃったから  来世の酒樽 ちと借りる 寝巻猫
  酒は飲んだが 粋な都々逸  入力出来ず やれ、ドット. 粋翠
  猫を相手に 歌う都々逸  夢は美人の 膝枕 粋翠
  山の向こうに 置いてきたのは  苦楽知ってる 野の仏 何木偶坊
  季節はずれの 台風接近  なにも土日に こなくても 何木偶坊
  バブルに快走 夢見回想 だらだら潰走 話悲し 粕一坊
  背落しうなだれ いままで生きた 切れず離れず 煮えきらず 粕一坊
 

テニス出来ると 笑顔で登校  うしろ姿に 張りがある

織姫
  京都の旅に 出かける前に  しっかり準備 しないとな 竜丸
  修学旅行 建物見たり  友との語らい 良い旅だ 竜丸
 

ヒネリ効かそと ひねった頭  ひねり損ねて ひねくれる

うらら






4月都々逸作品


 

晴れの門出を 彩どる桜  笑顔の向こう 舞うさくら       

さゆみ

 

さくら咲け咲け 子どもが踊る  桜吹雪に 風踊る          

さゆみ
 

雨よし風よし 花咲く桜 すべて飲み込み 猶も咲く        

幸屋
 

ベルト締めよか 締めれば締まる はずせど落ちぬ 我がパンツ

幸屋
 

知らない人と 口をきくなと 叱る兄貴は まだ5歳         

千恵鈴
 

実はヅラだと 告った芸人 髪ングアウトたァ このことだ     

寝巻猫 

 

甘い想いが 焦がれてじれて 煮えてカラメル 味の恋 

寝巻猫 

 

あの部長言う 「ありがとう」とは 「ちゃんとやれ」との 命令語  

穀楽
 

「気を使え」とは 夫が妻に 「助けて」という お願い語 

穀楽
 

透き通るような 春爛漫も 薄着に夫は 目が爛々         

鈍八
 

帰宅の夫に 笑顔の嫁御 昔嬉しく 今怖く

鈍八
 

おねだり上手 すりすり頬よせ ころりころがる 縞模様     

大和

 

宇宙船から 覗く窓越し カーテン開ければ ぼくがいる     

大和

 

天神様の 年番当たり 孫の合格 祈願する           

織姫
 

古希をひかえて パソコン学習 孫に教わり メール出来   

織姫
 

抱っこする手が 教えてくれる かけがえの無い 宝物      

うらら
 

薫る風ふく 皐月の空を 食べて泳ぐか 鯉のぼり

うらら
 

酔っぱらうたび 後悔するも 目覚めりゃ過去の 出来事さ     

何木偶坊
  飛び石連休 飛ぶにも飛べず 飛んでもないのに 飛ぶ給料   何木偶坊
 

気付ける瞬間 幸福満ちる 機会に恵まれ ありがたい     

灯歩
 

さらさら青葉 かろやかに吹き 素肌にそっと タッチする     

玉子
 

期待と不安 重たいかばん するりとぬけた 春嵐      

玉子
 

都都逸ひとつ 頭ひねって 首もひねって ままならず     

独活子
 

時間ないとか 調子出ぬとか いいわけだけは 思いつき   

独活子
 

恩義理人情 なぜか気まずい 乗り遅れては 腹探る       

粕一坊
 

縮こまってる 怨の下でも 芽吹き花咲け 力持ち 

粕一坊





3月都々逸作品


 

祈り届けと 命の限り 今日も明日も 泣き笑い      

さゆみ
 

ただいまの声 待ちわびし暮れ 千年ぶりと  染める頬  

さゆみ

 

鼻をぬける香 ひろがる苦味 駆け抜ける旬 ふきのとう

寝巻猫
 

観梅観桜 歓送迎会 肝臓ガンバレ サァ乾杯! 

寝巻猫
 

真っ赤なお鼻の パッチサンタは 生きる希望を プレゼント

灯歩

 

あけてさがして だしてつかって あそびおわった 道具箱 

灯歩

 

着るセーターの 織りの厚さに ふと気がついて 春と知る   

穀楽
 

コメンテーター より難しい 顔した方の 勝ちらしい  

穀楽
 

言葉に乗せて 行きつ戻りつ 心にしみて 寝を誘う     

大和
 

目と目を見つめ 溶け込み通う ほんのひと時 和む朝 

大和
 

去年二段で 今年三段 雛壇飾る 嫁の腹       

鈍八
 

花見席取り 夫の役目 食べ役嫁で 関取化  

鈍八
 

宙いっぱいに ひびく歌声 まなびやを知り 胸溢る    

玉子
 

ピカピカの箱 おだいじつめて あけてはしめる ランドセル 

玉子
  さすらいゆけば 見知らぬ町で 我利張りつつも やるせない   何木偶坊
  泣けど暮らせど 楽にならない なおももがけど いきつけぬ   何木偶坊
  桜ゆらして うすあわ色の 絨毯つくる 春の雨   独活子
  咲き落ちて もまれしぼられ 香り伝える 桜花     独活子
 

今日のナナは いつもとちがう 毛づくろいして 雨の日だ

竜丸
 

孫の笑顔が ネットで届く そっと近づき 頬なでる 

織姫
 

「俺が持つよ」と 荷物をもった 息子見上げて 「ありがとう」  

うらら
 

世のため人のため 何のためかは 真相知れず 藪の中        

粕一坊
 

恩の義理だの 何のかやかや にらむ現実 焼く嫉妬 

粕一坊
  夢の手枕 がなるかたわら 異様に冷静 出る現         粕一坊






2月都々逸作品




  樹のある所 実のある所 小鳥はちゃんと 知っている      幸屋 
 

階段のぼる 足の重さに 体重増えた ことを知る       

幸屋 
 

小さな泉の 水に頼るな いつかはかれて しまうから     

羅洞
 

寒い夜にも クリームコロッケ みたいに君と 夢の中    

羅洞
 

夢でうなされ 夜半に起きりゃ お腹のうえに 猫二匹 

寝巻猫
 

毛皮着てても きゃつは寒がり 寝床毛だらけ 猫だらけ  

寝巻猫
 

まずは行動 始めの一歩 先に出すのは 右?左?       

初入
 

義理だと解って もらったチョコが 妙に甘くて 切なくて        

鈍八
 

息子の豆まき 姑が鬼で 嫁の心に 福が来た       

鈍八

 

青に輝く 海の財宝 ざくざくいっぱい 蛍烏賊      

玉子
 

ちょこんと雪の 冠のせて 紅がほころぶ 梅の花  

玉子
 

迷い道でも 旅の道連れ 未知の彼方へ 満ち満ちて

さゆみ
 

時をかけよと 足並み揃え 歩幅間違え 後戻り   

さゆみ
 

いつのまにやら 顔出す緑 あちらこちらに またあちら 

大和
 

陽だまりつつく すずめがふたり あわて飛び立つ 春の風 

大和
 

初めて勝てた 練習試合 組んだヤツが 強かった

竜丸
  モット増やそう 都々逸作り 出そうとしたら 時期過ぎた  竜丸
 

梅は咲いたが 鶯まだか ちょっと首出す ふきのとう

織姫
  雲の間に間に お日様キラリ 胸の奥まで 日を照らす   うらら
  緑の幸せ 春うららかに 天女が舞って 謡うとき        灯歩
  発想変えて 眺めてみよう いろいろアイデア 気付いてく  灯歩
  遊んであげる つもりで猫に 気合足りぬと しつけられ      
独活子
 

ごろりと伸びて にゃごにゃご寝言 猫はいいなと ヒト思う 

独活子
  春一番も 清々しくなし スギ花粉空 高く舞い  何木偶坊
  春休みすら 走り回るよ 平成不況の 職探し  何木偶坊
  眉間のしわも ループを描く 顔もほころぶ 良い仲間   粕一坊
 

あっけらかんと 暴言食らわし 太平楽に かぶり飲む

粕一坊
  お通しさかなに 頃合いはかる 素知らぬ振りして ほの字呼ぶ 粕一坊





1月都々逸作品


  枯れ庭の隅 とき待つ新芽 指をこごめた  若き春  寝巻猫
  そこだけ赤い サザンカの花 メジロ集めて  福々し  寝巻猫
  から雪舞って 襟を縮めた ブーツのレディー 春間近  大和
  おなべの湯気が 顔ほころばすネギにかつぶし とうがらし  大和
  このオレガノぅ 「コぅシヨウ」と言や やっぱりみんな よくキくわ 穀楽
  人里離れ 吾が手を引いて 山のかなたを 見つめた目  穀楽
  薄目で見ると 黄色い顔が 腰をかがめて のぞいてる  玉子
  ことばの扉 こころの扉 開き閃き どどいっく   玉子
 

戦争反対 嫁御は叫ぶ 母と仲良く 夫言う 

鈍八
 

不況長びき 家計苦しく 嫁御なぜだか 服きつく 

鈍八
 

くしゃみ鼻水 テレビに映る 花粉予報で 春を知り 

独活子
 

原因分からず 出された薬 いただけませんと 言いそびれ

独活子
 

出会えて幸せ 旅の仲間は 理想を現実に どこまでも 

灯歩

  バッチご縁で よい方々と 芋ずる式に 出会えたよ

灯歩

 

「星の菜園」 金時さつま 栗より旨い 栗きんとん 

織姫
  猫と縁側 ゴロリと伸びる 日なたぼっこの 楽しさよ うらら
  この冬初の 大雪でした 先生慌て 時間見る  竜丸  
  生徒の方は 大雪ならば あと少しだけ 寝ていよう  竜丸  
  さまになるまで 陽気に和み 酔うほど心 にぎやかに     何木偶坊
 

お参り連れて 縁日はしゃぐ ガキ大将が はたちとは  

何木偶坊
 

酔いは良い良い 今宵の酔いは 宵から良い酔い 良い余韻

粕一坊
 

目開き見れば 目立たぬ芽にも 花も実もつく めでたさよ 

粕一坊
  明けてめでたし 羊の幕開け 隠さずオープン 酔い夢か  粕一坊