12月都々逸作品



1 明日の事など どうでもいいの 君に寄り添う 大晦日 志段味の河童
2 酒は飲むもの 呑まれちゃならぬ それを知りつつ また呑まれ 志段味の河童
3 大きな夢を 見るだけじゃなく 育て真に 変える時 穀楽
4 返せない掛け 蕎麦をすすりつ 皆で思案の 大晦日 穀楽
5 おお忙しい みんななんだか ソワソワしだし かける日々 幸屋
6 思いばかりが 追い越していく 三十路も終わり 過去となる 幸屋
7 初日届いて 微笑む父の 病の床も 晴れ渡る 手毬
8 思わずあはは 大きな声で 三十路も四十路も 交わす縁 純子
9 おみくじ結んで お礼に参る 見そろうお守り 懸ける願 純子
10 大きな鐘を 見ているだけで 蕎麦が気になる 鐘が鳴る 何木偶坊
11 大晦日に雪 もったいないなと あと一週間 早ければ 何木偶坊
12 大掃除中 見つかるヘソクリ 蕎麦に伊勢海老 飾る嫁 鈍八
13 嫁の"災い” 買い物帰り 転んで汚した 服とナス 鈍八
14 大雪小雪 見渡すかぎり そっと化粧し かわる朝 折日根
15 怒るとこわい おいらの家内 これがほんとの 「おっかない」 折日根
16 大きな袋に みかんを入れて そっとさしだす かわいい子 織姫
17

好きなスルメの てんこ盛りお皿 気楽飲み食い なまり出る   

粕一坊
18

鬼もえびす顔 おみくじ大吉 そんな良い年 乾杯す 

粕一坊





11月都々逸作品



母さん行こうよ 寄り添う母の 側をもくもく 歩く父  

純子
懸けて育てて ラストに決める すさまじ闘志で 磨いてく 純子

夢中で遊ぶ 無心の子ども 冬夕焼けの ゆっくりと 

手毬

カレーに添える ラッキョウみたく すっと合わせて みせろ妻

穀楽

道の猫たち 姿を隠し 落葉色を 変える街

穀楽

歓声挙げて ラブリー!ヨン様 スマイルされりゃ 皆参る

鈍八

韓流ブーム 嫁御活き活き 旦那にゃブ〜ブ〜 日々ため息

鈍八

ひいふうみいよ よっつの紅葉 兆しを感じて ミーになる

ハーモニー

感謝心で 蘭育てたら すくすく育って 見あきない

ハーモニー

柿色染まる 卵子の房に 頗る御機嫌 実りの季

音風
可愛い君が ランドセルしょって 澄んだ瞳が 未来見る 独活子

帰り道での ランドセル軽く 進む先には 味覚の秋

何木偶坊

昔駄菓子屋 今コンビ二さ 買い食いするのも 便利だね

何木偶坊

かろやかな声 落陽に映え すこしはにかむ 皆の頬

玉子

重ねる手と手 ランプの揺らぎ すねる小指が 身もだえる

粕一坊

びびる顔ふせ ジンクス胸に 地味に切り出す 胸の内 

粕一坊






10月都々逸作品



心も赤く うれしく染まり 陽気な山へ 移りゆく 手毬
風雪に耐え 伸びゆく木々と 共に歩みて つなぎゆく 手毬
濃い朱に染まる 家の紅葉は 夜霧に耐えて 生まれたの ハーモニー
菊の花咲く 和の上生は 品よい甘さが お茶に合う ハーモニー
子猫が膝の 上に乗り出し 夜寒に羽織る 上着出す 穀楽
子供の声に うなずきなびく 装い紅で 埋める木々 穀楽
懲りずにゆくは うきうきドライブ 良く確かめても うろうろする 何木偶坊
ここぞとばかり 動かぬ抗議 喜びひとしお 初陣で 何木偶坊
声を合わせて 歌う窓辺に よそゆき衣が 映ってる 純子
今のはグーね ウインク一つ よしまたやるぞ 力わく 純子
今宵楽しい うれしい助っ人 よろしくたのむよ うまい味 織姫
今夜のおかず うんと考え ようやくできた うまいもの 竜丸
木の葉色づく うつくし月夜 酔ってあなたの 腕の中 折日根
小腹空いたと 運動会で 嫁御アンパン 奪い食う 鈍八
クマだ!隠れろ 慌てて嫁御 目の下メークで 厚く塗る 鈍八
古寺の境内 美し映える 装う木々ら 浮き上がる 音風
これで終わりが 旨すぎ手でる 酔うほど食欲 憂さも飛ぶ 粕一坊
りんりんりんの 鈴虫の音で 夜長の暑さ 涼むひと 粕一坊
ころころころり うとうととろり よおよおちらり 薄目あく 玉子





9月都々逸作品



澄んだ汁で煮 ずいきを食す 昔なつかし 染み渡る ハーモニー
秋の味覚に 舌鼓打つ くりにまつたけ さんま焼き ハーモニー
健やか育つ ずんぐり坊や 結ぶ手の平 しっかりと 安安子
すべって嫁御の ズロース脱げるも 息子チン黙 しがない夜 鈍八
稲穂実りし こうべを垂れる 嫁実り過ぎ 頬垂れる 鈍八
澄んだ朝の香 擦れ合う羽音 無想にりーんと 染み透る 音風
スター来日 ずらりひしめく 無数のファンに 深呼吸 玉子
甘くただよう きんもくせいの 香りしっとり 雨あがり 玉子
スルメかじって ずずずと飲んだ 胸に染み入る 忍び酒 折日根
涼しい風が ずんと涼呼ぶ 結ぶ虫の音 詩を結ぶ 純子
かれこれ尋ねて あれこれ語る そうそうそうよね 手を握る 純子
秋の土日の 運動会は カメラ技術の 競技場 何木偶坊
過ぎ行く夏を ずっと待ちつつ 迎えてくるは 新学期 何木偶坊
好きな人には ずけずけ口調 胸のときめき 癪の種 粕一坊
それそれそれよ のときがうれし だけだけだけと ねだるだけ 粕一坊
姿見せずに ずっと鳴く声 夢想の夜に 染み透る 穀楽
少しの酒が ずいぶん回り 昔話が 沁みる秋 穀楽
過ぎてもかえる 随分たてど 昔も今も 知る限り 手毬
大切なもの なくして気づく 赤い靴はく お人形
手毬





8月都々逸作品



ゆくりなく来る 打ち水の益 だんまり感謝 地のみどり 音風
なすいろ宵の 瞬くひかり つぎつぎ咲いて 涼忘れ 音風
愉快に遊び ウチに帰ろと 誰ともなしに 散る空き地 穀楽
大密林を 駆けて征した 虎の末裔 友となる 穀楽
揺れる人波 うれしさはじけ 誰も彼もが 力こぶ 折日根
浴衣美人と 浮かれる嫁に 旦那小声で ちょい太め 鈍八
怪談話に 冷や汗嫁御 怖いメイクが 溶けて行く 鈍八
覚悟きめ 登る台上 ダット飛び込む 波の中 純子
ゆるリ縁側 団扇が似合う 誰彼涼んで ちょっといい 純子
ゆるり ぷかぷか 浮かんで消える 大蓮池の チイくらげ 玉子
じりじり太陽 まんまる西瓜 さくさく甘味 満たす水 玉子
弓かまえる士 初(うい)銀メダル 奪取しにっこり ちゃんと得た ハーモニー
金銀胴の メダルラッシュに 日本民族 気合入る ハーモニー
浴衣涼めば 浮かぶ雨雲 大地を洗う 力水 手毬
涼やかさ呼ぶ 闇の虫の音 今を楽しみ 時忘る 手毬
熱気ムンムン 夏だアテネだ メダルと台風 吹き荒れる 何木偶坊
夢にまで見た 嬉しいひと時 台の高所の 中央へ 何木偶坊
揺れる風鈴 うだる暑さに だれず響かす 小さな音  安安子
由来語りで 旨さ倍増 団らん飾る 珍味づくし 粕一坊
もつれる手と手 ときめくこころ 大本命に 手が語る 粕一坊








7月都々逸作品



泣いて笑って つりあいとって 又の機会を 釣り上げる 幸屋
夏の暑さで 又痩せたのと つまらぬ見栄に 力入る 幸屋
暑い暑いと シャツまくりあげ 腹出す夫 化狸(ばけたぬき) 甘露
浴衣に団扇 ピアスにブレス 足にはヒールの ミュールなの 甘露
波凪いできて 釣った魚は マグロ大漁 釣り冥利 ハーモニー
貸し借り返して お釣りが来たよ 貴重な小銭は 駄菓子屋へ ハーモニー
鳴るお囃子に つられる体 回り心も つり合わす 穀楽
何で世間の つれない嘘を 真に受けて目を 吊り上げる 穀楽
波打つ声に 連なる衆が まいしん神輿 つり上げる 玉子
茄子の味噌汁 つまみに茗荷 つるりすすると 涼気分 玉子
夏里帰り まさに地獄絵 妻と我が母 リングイン 鈍八
短冊飾る 夫の顔は 嫁に殴られ パンダ顔 鈍八
夏の夜空に 満天の星 つられドライブ リクエスト 折日根
迷走台風 記録的猛暑 熱帯夜ならぬ 熱帯化  何木偶坊
並んでワッショイ 連なりホイサ 回るのみてつい つりこまれ 何木偶坊
泣きべそこの子も つんとしたあの子も 待ってたように リズム取る 純子
ちょっとお休み にっこり笑う ポンと置かれた 缶コーヒー 純子
夏に現る まるい人波 月影みんな リズミカル 安安子
にぎわう夜店 華やぐ灯り 見上げる闇に 舞う花火 手毬
悲し叶わぬ 幾夜の想い 宵のともしび 二合半 粕一坊
泣き出す顔を つり目で隠す 待つ日も久し 律義者 粕一坊








6月都々逸作品


子供のおやつに 手を出す夫 なぜだか惜しい あげたくない 甘露
ついに飛び出す きつい一言 うろたえ酒も 回らない 穀楽
誉められるより 疎んじられる 哀しさよ我が 友となれ 穀楽
ママは筋トレ 息子テレビで トドの調教 見て笑う 鈍八
姑びびり 夫はちびる 嫁御チビリと 飲る今宵 鈍八
ついた餅食べ 気分は幸せ うれしい顔して 満腹に ハーモニー
舞踏久々 観て楽しんで 水を得たよな 魚なる ハーモニー
ついてくるかと きがるに手と手 うきうき笑顔で まわり道 織姫
ついて放れず 昨日の付けは 旨い話にゃ まかれるな  玉子
サッカー テニス 連夜のはしご プレーに時差に よいごこち 玉子
通じ合うのは 気が合うからよ 嘘か誠か ママの感 折日根
つまむその手に きつねの衣 「旨い!」と消えてく またひとつ 折日根
梅雨の晴れ間の 気分転換 茹だる暑さに 参ります 何木偶坊
エコカーごみ分け 環境対策 車の分類 燃えるごみ 何木偶坊
あの日あの夜 目の色変えた 移るこころが ただ可笑し 粕一坊
罪な流し目 気は揺れ動く 浮いては沈む 待ちぼうけ 粕一坊
ついこぼれでる 気持ちうきうき うっすら微笑む 孫の顔 純子
つつつと寄っては 気まずさほろり うふっと思わず まあいいか 純子




5月都々逸作品


木々の緑が 朝日に映えて キラリ光って 雨上がる 翠粋
知らぬ知らぬと 亭主は云うが 寝言バレバレ 隠し事 翠粋
「起きてよ母さん ご飯が出来た」 娘の呼ぶ声 母の日に 甘露
お酒を止めて 好みが変わり 「チョコパイが好き」と 言う夫 甘露
休み休みも 程があるわと 夫留守居で 嫁旅行 鈍八
ダイヤ散りばめ ハブリ利かすも 汚点隠して タイヤ事故 鈍八
鯉や泳げと 乗り出す子供 僕が揚げると 凛々しい目 穀楽
心の翼 いっぱい広げ 昇って世界 リードする 穀楽
まん丸丸く ドーナツみたく スヤスヤ寝息も 三つの輪 純子
根気強さに 命を賭けて 登る階段 利己捨てる 虹のWA
心模様は 晴れたり降ったり 深いところで 晴天だ 虹のWA
ここで踏ん張る いの一しめて ぼくとつ遅くも 力むとき 純子
暗雲走る タタタタダダダ 飛沫が土砂が 乱舞する 玉子
トコトコ渡る 影見てひやり 視線で送る 「丈夫でな。」 玉子
心地よい風 いきいき泳ぎ のぼせ知らずの 凛雄姿 何木偶坊
パラセイリングが こいのぼりだよ 子どものためにか 空を舞う 何木偶坊
よくぞお出でだ 酒はよい友 良きも悪きも よいがつく 粕一坊
小粋にひとつ のろけもおつに ぼくねんじんの 理をつつむ 粕一坊




4月都々逸作品


ナノの世界の でっかい秘宝 功能を掘り出す 冒険者(折込・何木偶坊) 寝巻猫
操る言の葉 扉をあけて 伸び立つ個性が 開花する(折込・綾鳶の会) 寝巻猫
ありがたい会 やって試して 飛んでみようよ 美の世界 虹のWA
ナノの世界で テクテクコツコツ 煩悩忘れて 打つよ鉄 虹のWA
あいもかわらず やることとろい とんまな自分に 微笑する 甘露
「これでできたよ」 お出かけなのに ねぐせ頭で 得意顔 甘露
新しい名で 養う心 飛ぶ鳥まねて 微力増す 安安子
遊び心が やがて花咲く とんでもない実も 美味となる 純子
名のとおり行く でくわす大波 乗って操る 棒一つ 純子
綾を織りなし 飛び出す言葉 飲んで仕上がる 会心句 穀楽
ナノの世界で 出くわす謎に 望んで向かう 冒険心 穀楽
朝よとチュ〜で やさしく目覚め 時過ぎ冷めりゃ ビンタ攻め 鈍八
名乗るほどでも 木偶なむすこさ 臨む今宵は 帽子取る 鈍八
あっさりさらり やんわりほろり 時おりおりの 美味を知る 玉子
あまたある中 やる気の宿る 飛び乗るさまも 甲斐甲斐し 粕一坊
名のる威勢で 出くわすやから 昇り竜かと 噂する 粕一坊
新しいこと やってみようよ とにかくことばで びっくりさ 何木偶坊




3月都々逸作品


風呂に入ると 毒気も取れて スッキリ爽やか 冴え渡る 虹のWA
甘く切ない 春の香りは どこからともなく 沈丁花 虹のWA
昼寝している 亭主の顔に カーテン揺れて 縞模様 甘露
稼いでくるのは ダンナだけれど 小遣いあげるの このワタシ 甘露
友よさらばと 惜別涙し 貸したお金は 取り立てる 翠粋
飲んで歌って 別れて泣いて ほんに桜は 春に合う 翠粋
  つまんで捨てたい へばりついてる あの虫この虫 でもかわい 大和
おっと乗り越え 足取りルンルン 青空見守る 一人旅 大和
カンカンになって 無茶などせずに 澄んだ心で 廻る街 安安子
何がそんなに 速けりゃいいの ブロンド用の バンドとか 穀楽
見渡す限り 敵の山では 身は助からず 今日限り 穀楽
さくら菜の花 こぶしにレンゲ 映す雲行く 青い空 折日根
古希を祝って 楽しい集い 恩師の墓に 花を添え 織姫
三匹そろって なかよくなるが ナナのあだ名は ボスになる 竜丸
心晴れやか 通学の路 自転車ころがし スイスイと 竜丸
ひな祭りの日も 夫邪魔者 つれなく出かけ ひまな釣り 鈍八
今日は何の日? ママの節句ちゅ モモよと娘に 嫁わめく 鈍八
春は駆け足 日ごとに衣 替える息吹が 弾んでる 寝巻猫
仕事以外の 仕事が増えて 睡魔と闘う 年度末 寝巻猫
どこでもいっしょ 重なる笑顔 小胸で躍る ぬいぐるみ 玉子
ゆるり ただよう 花片の帯を 吸っては吹いて くねる鯉 玉子
なかなか仲良き 良き年輪は 悲しみ踏みしめ なんなりと 粕一坊
カンカンかんむり むしゃくしゃぶすり すげない仕草 目には角 粕一坊





2月都々逸作品


朝白々と 夜明け拝んで 働く姿に 感じ入る 虹のWA
筋肉痛も 昨日の疲れも アロマを塗って あら消えた 虹のWA
毎日乗ってる 体重計に お世辞のコツを 教えたい 甘露
机に向かい 宇宙に心 遊ばせている 冬の夜 甘露
飾る雛段 春待つ宵に 飲めば白酒 桃香る 翠粋
ポチの食事と 亭主の餌は 同じ値段の 豪華飯 翠粋
卒論修論 入試に会議 なぜか休暇の 大学生 何木偶坊
寒さ乗り切る ための食材 食せばもっと 寒くなる 何木偶坊
赤い服着て ぶらつく日には うれしたのしが すらり出る 安安子
理不尽その身に 受けよが何も 無かったように 行く街道 穀楽
巻かれるものを わざわざ求め 押し付けその生 終えたのか 穀楽
最後のひとつ これが趣味なの 笑顔で値切る やさしい目 大和
仲良くしましょ 握手に照れる 無口な父の 緩む頬 大和
義理人情の 甘い誘惑 チョコっと貰えば 倍返し 鈍八
無垢で清楚な お前に惚れた 今じゃ脹れたね ムクムクね 鈍八
春寒のなか 便りをのせて 鳴くよウグイス ホーホケキョ うらら
息子しあわせ 優しい嫁と 孫に囲まれ 一安心 織姫
朝の光に ほほえみかけて 春をつげてる いぬふぐり 織姫
ふわりふわふわ カーテン揺れて 春風さわる 鼻の先 玉子
ささっさっそうと 現れ過ぎる 後ろ姿に あどけなさ 玉子
面白いなと 思っていると 読むものふえて うれしいな 竜丸
巷の噂の 横すりぬけて 今を自在に 翔ぶあの娘 寝巻猫
くすぶる心 湯をかけとかし 美白浮き出る 旅の宿 粕一坊
すばやくそば立ち そば出す手つき そばからそば食う わんこそば 粕一坊




1月都々逸作品
老いゆく父と 母の姿を 仲良きかなと 眺むる日 甘露
「あなたに頼む」と 声が聞こえて 虚無の淵から 這い上がる 甘露
長蛇の列に 願掛け一人 二つまでとか 貼ればいい 穀楽
いうだけ言って やるのも自分 だとその胸に よぎらせぬ 穀楽
鬼は外へと マメ撒く亭主 何故に女房の 後につく 翠粋
歳の数では 足りぬとごねた 豆も今では 食べきれぬ うらら
希望に向かって 一歩踏み出し 孫の姿が 活き活きと 織姫
還暦までは 嫌いな猫も 添い寝するよな 仲になり 織姫
瞬く星の 賑々しさを じっと見つめて 胸開く日 安安子
降り注ぐ日に 合わぬ涙を 大きく息し ぐいと飲む 安安子
さぁて終わった 高校入試 入学前には ちと勉強 竜丸
こんなに早く 決まるなんて 思ってなかった あの頃は 竜丸
春はすぐそこ 並木道では 萌える若芽と 咲く小花 何木偶坊
寒さ厳しき 冬ならではの 風物消える 今宵かな 何木偶坊
杵で餅つく 夫に声援 搗いて突いてと 嫁興奮 鈍八
日の出暴走 夫戦慄く 嫁御家計簿 火の車 鈍八
大きくもえる まぶしさ届く ぽかぽか陽だまり チューリップ 大和
一言そうね そんなうなずき それでね弾む 友の顔 大和
三猿ウチのは しゃべってござる 聞いてござるに 見てござる 寝巻猫
ワタシの気持ちは コンビニ・チョコで ワタシのオヤツは 老舗チョコ 寝巻猫
とんとごぶさた ビーフにチキン  累宛いっぺん はなばなし 玉子
じっとひそかに カウントダウン 馳せるこの身を もてあます 玉子
読めん読めんと 遺言握り しみる涙が 酒を呼ぶ 粕一坊
伸ばしてふれる 手は手の中に 飲み込む声に 育つ愛 粕一坊